横山輝明(テルです)。
古紙回収の仕事をしていた頃、4トンロングウィング車で藤沢市内の印刷会社に通っていました。新湘南バイパスを使って国道1号に出て、城南の交差点を右折。43号を左折して、藤沢郵便局・村岡トンネルを越えて混雑する道を進み、ガストの信号を右折。ここから道が狭くなります。突き当たりを左折したところに目的地がありました。
作業はパワーゲートを使った積み込みでした。まず空のかご台車を10個ほどパワーゲートで下ろします。空でも鉄かごなので1つ50キロはある。非常に重い。そしてチラシ・新聞・雑誌などを積み込むのですが、これがまた重い。ゆっくりやると積めないので助走をつけてガラガラと一気にのせる。パワーゲートは斜めになっていますが、台車止めがついているのでゲートに乗せれば落ちません。リモコンで「上がる」を操作すると機械が荷台まで上げてくれる。それを前まで運んでまた繰り返す。
最後にラッシングベルトで固定して工場に帰るのですが、ラッシングをしたからといってかご台車が絶対に落ちないわけではない。スピードを出したり急ブレーキはご法度です。すべてのかご台車のタイヤにロックをかけていても、走行中は荷台が気になってしまう。神経も体力も消耗する仕事でした。
工場に帰ってからは台貫での計量作業。チラシが台車5台、新聞1台、雑誌1台——自分が台貫に乗せて計ってノートに記入する。機密書類なども含まれていたため、取り扱いには細心の注意が必要でした。かご台車は折り畳みができるので、決められた場所にまとめて片付けて終了です。
タンクローリーでも藤沢市内を走りました。一方通行でこれ以上進めない道を左折して、抜け道の狭い路地をさらに左折——ここがきついカーブで電柱すれすれ。前から車が来たらタンクローリーなのでかわせない道でした。
そういう藤沢の道を体で知っているからこそ、藤沢で運送業許可を取るうえで知っておくべきことを、現場目線でリアルに解説できます。
※上記は筆者の当時の経験談です。現在の施設・道路状況等を示すものではありません。
藤沢で運送業許可が必要なケース
他人の荷物をトラックで運んで運賃をもらう場合、一般貨物自動車運送事業の許可(国土交通大臣許可)が必要です。無許可で一般貨物自動車運送事業を営んだ場合、貨物自動車運送事業法に基づく罰則の対象となる可能性があります(詳細は現行法令をご確認ください)。
| 区分 | 内容 | 許可 |
|---|---|---|
| 一般貨物自動車運送事業 | 不特定多数の荷主から運賃をもらって運ぶ | 必要 |
| 特定貨物自動車運送事業 | 特定の1社専属で運ぶ | 必要 |
| 自家用貨物輸送 | 自社の荷物を自社で運ぶ | 不要 |
藤沢で必ず確認:NoxPM規制
藤沢市は自動車NOx・PM法の適用対象地域に含まれており、同法の適用対象車両については使用の本拠を置けない場合があります。事前に車検証および管轄行政機関へ確認してください。
車検証の備考欄に「この自動車はNOx・PM対策地域内に使用の本拠を置くことができません」と記載されているトラックは、藤沢市内での使用ができない場合があります。
購入前に必ずディーラーに「藤沢市内で一般貨物許可を取る」と明示して確認してください。
- ✓中古トラック購入前に必ず車検証備考欄を確認する
- ✓ディーラーに「藤沢市内で一般貨物許可を取る」と明示して購入すると安全
- ✓藤沢市内は住宅地近接の狭い道路が多い——車庫の前面道路幅員は必ず幅員証明書で確認
- ✓タンクローリー等の危険物輸送では通行できない道がある——運行ルートの事前確認が必須
藤沢で許可を取るための5つの要件
① 営業所・休憩睡眠施設
営業所は都市計画法・建築基準法その他関係法令に適合していることが必要です。市街化調整区域の場合は個別の確認が必要です。藤沢市は住宅地・商業地・工業地が混在しているため、個別物件ごとに用途地域の確認が必須です。賃貸でも可ですが、賃貸借契約書に「事業所として使用可」の記載が必要です。
② 車庫
営業所と車庫の位置関係は管轄運輸局の許可基準に適合していることが必要です。個別案件によって取扱いが異なるため、事前に管轄の神奈川運輸支局へ確認することをお勧めします。車庫の前面道路幅員は車両制限令に適合していることが一般的な基準とされていますが、申請内容や管轄運輸局の判断により異なります。幅員証明書を取得して事前に確認することを強くお勧めします。藤沢市内は住宅地近接エリアも多く、現場で経験したように狭い道路が多いため特に注意が必要です。
③ トラック5台以上
原則として事業用自動車5台以上が必要です。軽自動車・オートバイはカウント外。藤沢市はNOx・PM法の対策地域に含まれるため、中古車の適合確認を必ず先に行ってください。申請時点では見積書でもOKで、許可が下りるまでに正式契約すれば問題ありません。
④ 運行管理者・整備管理者
運行管理者(国家資格)と整備管理者(実務経験または資格)を各1名以上確保する必要があります。社長自らが兼任することも可能です。試験は年複数回実施されているため、許可申請スケジュールから逆算して受験準備を進めましょう。
⑤ 資金(財産的基礎)
申請時には一般的に「運転資金6か月分+税金・保険料1年分」程度の預金残高証明が求められることが多いですが、必要額は案件により異なります。使用車両数・人件費・車庫賃料・保険料・リース料などにより大きく変動するため、事業計画に基づいた個別試算が必要です。詳細はご相談ください。
- 使用予定のトラックがNoxPM規制に適合しているか
- 営業所が関係法令に適合しているか(用途地域確認)
- 車庫の前面道路幅員が車両制限令に適合しているか
- トラック5台以上(軽・バイク除く)確保できるか
- 運行管理者・整備管理者の確保ができているか
- 財産的基礎(残高証明)の準備ができているか
申請から緑ナンバー取得までの流れ
営業所・車庫の確保、NoxPM対応車両の手配、運行管理者・整備管理者の確認、残高証明の準備。
申請書類は20種類以上。案件内容によりますが、当事務所では受任後おおむね1〜2週間程度で申請準備を進めています。
申請後、役員(常勤の取締役等)が法令試験を受験します。年複数回実施。不合格の場合は再受験可。
運輸支局・運輸局で書類審査。案件や審査状況により期間は異なりますが、一般的には数か月程度を要します。
許可証受け取り後、登録免許税12万円を納付します。
各種保険加入・運賃料金届出・運行管理規程の整備後、運輸開始届を提出。晴れて緑ナンバーが取得できます。
許可取得にかかる費用の目安
| 費用項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 登録免許税 | 12万円(法定) |
| 行政書士報酬 | 事務所により異なる |
| 当事務所フルサポート | 660,000円(税込・登録免許税・諸費用込み) |
通常の申請業務の範囲では追加報酬は発生しませんが、申請内容の変更・補正対応・現地調査等が必要な場合は別途費用が発生することがあります。
「現場を知っている行政書士」に頼む理由
水道工事13年・古紙回収8年・危険物輸送7年、計28年間の現場経験を持つ行政書士。大磯在住。藤沢エリアでの配送業務経験があります。NoxPM規制の確認方法から車庫前面道路の計り方まで、現場目線でサポートします。
村岡トンネルを越えて狭い路地をたどる道順、電柱すれすれのきついカーブをタンクローリーで曲がった経験、パワーゲートで50キロの鉄かごを積み下ろしした経験——藤沢の道と現場を体で知っているからこそ、車庫の前面道路や搬入路の話について、地図では見えないリアルな話ができます。
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行政書士に運送業許可を頼む前に知っておきたいことを、現場28年の経験をもとにまとめました。
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- ✓藤沢市は住宅地近接の狭い道路が多い——車庫候補は前面道路幅員を必ず幅員証明書で確認
- ✓用途地域は必ず個別確認——住宅地に近い物件は要注意
- ✓危険物輸送の場合は通行できないルートがある——運行管理規程に経路を明記する
- ✓財産的基礎の残高証明は申請直前の数字が重要——直前に大きな出費があると注意
- ✓申請内容に応じて確認や補正指示が行われることがあります——書類不備があると補正に時間がかかる。一発申請を目指す
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※本記事の情報は2026年6月現在のものです。法令・基準は改正される場合があります。
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