逗子の路地を走り回った8年間。現場を知る行政書士の原点。
私は行政書士になる前、8年間、古紙回収の仕事をしていました。今でも鮮明に覚えているのが、逗子・葉山エリアの資源回収の仕事です。
資源回収というのは、各家庭の門の前に出された段ボール・雑誌・新聞・アルミ缶を、パッカー車と3トンロング車の2台で回収して回る仕事です。聞くと簡単そうですが、これがなかなか、体にきます。
134号線、通称「海岸線」の洗礼
逗子・葉山方面へ向かうには、国道134号線、私たちが「海岸線」と呼んでいたあの道しかありません。
これが、毎回めっちゃ渋滞する。
夏になると、水着のまま海岸線を歩く人たちで道路沿いはにぎわいます。サーファーも多い。江の島や逗子海岸には海の家がずらっと並んで、どこを見ても夏全開。
スラムダンクの聖地も、このあたりです。ドラマのロケ地として使われた景色も、仕事の合間に目に入ってきました。観光で来たら最高の場所。でも、パッカー車で渋滞にはまりながら見る134号線は、また別の景色でした。(笑)
それでも、あの海岸線の景色は嫌いじゃなかった。渋滞にはまりながら、波を眺めて、「今日もやるか」と気持ちを切り替える。そういう道でした。
「止めて、走って、積んで、また走る」の繰り返し
車を止める。走って取りに行く。積む。少し走ってまた止める。走って取りに行く。積む。
それを、延々と繰り返します。
夏の炎天下でも走ります。冬の風が強い日も走ります。ゴールは見えているようで、なかなか見えない。住宅街をぐるぐると回りながら、気づいたら1日が終わっている。そういう仕事でした。
逗子の路地は、甘くない
逗子エリアには、究極に狭い路地があります。「これ、本当に曲がれるのか?」と毎回思うような場所です。3トンロング車で何度も切り返しながら、じりじりと進む。
電柱を見ると、他の車が何度もこすったあとがくっきり残っていました。自分だけじゃないんだ、とちょっと安心しながらも、絶対にこすれない、というプレッシャーは毎回ありました。
鎌倉に、通称「赤い家」があった
鎌倉のある場所に、私たちが「赤い家」と呼んでいた家がありました。
赤い車が目印のその家は、紙ごみを玄関前にしか出さない。門から玄関まで、約10メートル。つまり、門を開けて、10メートル走って取りに行く。
たった10メートルです。でも、毎週のことなので、もう完全に覚えています。「次、赤い家だ」と思うと、自然と足が速くなっていました。なぜか。早く終わらせたかったからです。(笑)
正月明けは、別の意味でキツい
正月5日ごろに出勤すると、江の島は初詣の大渋滞。鶴岡八幡宮へ向かう車でも鎌倉は大渋滞。いつもの道が、まったく進まない。
そして正月明けの回収量は、いつもの倍。年末年始にたまりにたまった紙ごみが、一気に出てきます。無理やり積んで、シートをかけて帰る。途中で雑誌が落ちて、道路に止めて戻って拾いに行ったこともありました。
笑えない話ですが、当時はガッツでやっていました。
現場と交通ルールの間で
止めては走って積む、を繰り返す私たちの仕事。効率を求められる一方で、交通ルールとの両立に悩む場面もありました。
「現場では、短い距離ごとに停車しながら作業を続けます。効率を求められる一方で、交通ルールとの両立に悩むこともありました」
翌朝の朝礼でそんな話が出ることもありました。現場で働く人間にしかわからない葛藤が、この仕事にはあります。
離職率が、半端じゃなかった
8年間で、少なくとも20人は辞めていきました。
ひどい人は、1時間で姿を消す。昼休みに「ちょっとトイレ」と言ったまま戻らない。それが日常茶飯事でした。
それだけ過酷な仕事だったということです。炎天下を走り回るだけじゃない。夜22時ごろまで工場でプレス品の在庫確認をすることもありました。在庫チェックは毎日交代制で、誰かが必ずやる。終わらなければ帰れない。
それでも私は8年、続けました。自慢でも何でもなく、それが自分のやり方だっただけです。でも、その8年が今の仕事の土台になっています。
この経験が、今の仕事に生きています
廃棄物の収集運搬がどれだけ体力と段取りのいる仕事か、私は体で知っています。
だから、産廃収集運搬業の許可申請をお手伝いするとき、書類の話だけでは終わりません。車両の選定、ルートの効率、現場の実態。そういうところまで一緒に考えられるのは、8年間、逗子の路地を走り回っていたからだと思っています。
「行政書士なのに、なんでそんな細かいこと知ってるんですか?」
それは、赤い家まで10メートル、全力で走っていたからです。
こうした現場経験のつながりから、現在は産業廃棄物収集運搬業の許可申請のサポートも承っています。書類だけでなく、現場の実態を知る行政書士に相談したい方は、お気軽にご連絡ください。
── 行政書士あおばと合同事務所 許可申請料金 ──
産業廃棄物収集運搬業許可 新規申請
191,000円(税込)
※行政書士報酬110,000円(税込)+法定費用(登録免許税)81,000円
産業廃棄物収集運搬業許可 更新申請
183,000円(税込)
※行政書士報酬110,000円(税込)+法定費用(登録免許税)73,000円
※複数県にまたがる場合はお見積もりいたします。
