横山輝明(テルです)。
古紙回収の仕事をしていた頃、国道129号を北上してアームロール車で工場に行ってました。アームロールとは鉄の箱を引っ掛けて積み込む特殊な車両です。本や雑誌を回収しに横浜町田方面まで走るルートが定番でした。
厚木から横浜町田が事故渋滞の時、1キロ程度なら東名に乗りますが、5キロ以上でも自動的に下道に切り替えるわけではありません。現場での判断はもっと複雑です。
まず同僚に電話して状況を確認する。2車線規制なのか1車線なのか、それとも見物渋滞なのか——これで判断が変わります。今ならXで事故の場所や状況をリアルタイムで確認することもできます。電光掲示板に「5キロ」と出ていても、実際の渋滞とズレがあることも多い。そこで見るのが渋滞の三角マークです。当時は渋滞の三角マークも判断材料にしていました。赤い三角はこれから混む、緑の三角は渋滞が解消に向かうサインとされており、今から混むのか解消されそうなのかを読んで東名か246かを判断していました(現在の交通情報システムでの表示は事前にご確認ください)。さらに東名・246が両方ダメなときは、中原街道から大和・瀬谷を抜けていくルートや、綾瀬から迂回する方法もあります。現場で培った迂回ルートの引き出しが、ここで活きてきます。東名は通常10分の道が1時間30分かかることもある。東名の厚木乗り口に入る前から渋滞しているときは、当時は渋滞状況を見ながら入口選択を工夫していました。一度通り過ぎて反対の入口から入ると少しマシになることがあります。
129号の電工掲示板にいきなり「2時間以上」と出たことがありました。「え、すごい渋滞だな」と思っていたら、後で同僚から「重機が落ちたらしい」と聞きました。東名が事故処理で通行止めになったときよりはましですが、それでも2時間以上は堪えます。
当時は129号も今のような高架下トンネルがなく、22号線と交わる戸田交差点がめっちゃ渋滞するポイントでした。
129号沿いの厚木エリア、今でいうUDトラックスの近くにある物流倉庫への回収は2台のパッカー車で行く仕事でした。一人が緑色のかご台車に入った段ボールを転がして持ってきて、一人がパッカー車のステージから段ボールを落として巻いていく。かご台車は毎日100以上。とにかく体力勝負の仕事でした。
ここで忘れられないエピソードがあります。当時の班長さんから聞いた話です。「ガンガン早く巻いて帰った人が仕事ができる」という風潮の中で、勢い余ってステージからパッカー車の中にすっぽり入ってしまったことがあったと。もう一人が咄嗟に緊急停止ボタンを押して事なきを得たが、「あの時止めてくれなかったら、俺はここにいない人間ですから」と苦笑していました。
それを聞いてから、ステージからの作業は特に注意して行いました。作業ズボンの下に脚絆を巻くのは、パッカー車への巻き込まれ防止のためだとその後知りました。
そういう現場を体で知っているからこそ、厚木で運送業許可を取るうえで知っておくべきことを、現場目線でリアルに解説できます。
※上記は筆者の当時の経験談です。現在の道路状況・施設状況等を示すものではありません。
厚木で運送業許可が必要なケース
他人の荷物をトラックで運んで運賃をもらう場合、一般貨物自動車運送事業の許可(国土交通大臣許可)が必要です。無許可で一般貨物自動車運送事業を営んだ場合、貨物自動車運送事業法に基づく罰則の対象となる可能性があります(詳細は現行法令をご確認ください)。
| 区分 | 内容 | 許可 |
|---|---|---|
| 一般貨物自動車運送事業 | 不特定多数の荷主から運賃をもらって運ぶ | 必要 |
| 特定貨物自動車運送事業 | 特定の1社専属で運ぶ | 必要 |
| 自家用貨物輸送 | 自社の荷物を自社で運ぶ | 不要 |
厚木で必ず確認:NoxPM規制
厚木市は自動車NOx・PM法の対策地域に含まれており、車両によっては使用の本拠を置けない場合があります。事前に車検証および管轄行政機関へ確認してください。
車検証の備考欄に「この自動車はNOx・PM対策地域内に使用の本拠を置くことができません」と記載されているトラックは、厚木市内での使用ができない場合があります。
購入前に必ずディーラーに「厚木市内で一般貨物許可を取る」と明示して確認してください。
- ✓中古トラック購入前に必ず車検証備考欄を確認する
- ✓ディーラーに「厚木市内で一般貨物許可を取る」と明示して購入すると安全
- ✓DPF装着で神奈川県条例に適合する場合もあるが、国のNOx・PM法への適合可否は個別確認が必須
- ✓他県から厚木に参入する場合は既存車両がそのまま使えないケースがある
厚木で許可を取るための5つの要件
① 営業所・休憩睡眠施設
営業所は都市計画法・建築基準法その他関係法令に適合していることが必要です。市街化調整区域の場合は個別の確認が必要です。厚木市は工業地帯・住宅地・農地が混在しているため、個別物件ごとに用途地域・建築規制の確認が必須です。賃貸でも可ですが、賃貸借契約書に「事業所として使用可」の記載が必要です。
② 車庫
営業所と車庫の位置関係は管轄運輸局の許可基準に適合していることが必要です。個別案件によって取扱いが異なるため、事前に管轄の神奈川運輸支局へ確認することをお勧めします。車庫の前面道路幅員は車両制限令に適合していることが必要で、幅員証明書の取得が必須です。国道129号・東名厚木IC周辺は物流系の物件が多く、車庫候補は比較的見つけやすいエリアです。
③ トラック5台以上
原則として事業用自動車5台以上が必要です。軽自動車・オートバイはカウント外。厚木市はNOx・PM法の対策地域に含まれるため、中古車の適合確認を必ず先に行ってください。申請時点では見積書でもOKで、許可が下りるまでに正式契約すれば問題ありません。
④ 運行管理者・整備管理者
運行管理者(国家資格)と整備管理者(実務経験または資格)を各1名以上確保する必要があります。社長自らが兼任することも可能です。試験は年複数回実施されているため、許可申請スケジュールから逆算して受験準備を進めましょう。
⑤ 資金(財産的基礎)
申請時に「運転資金6か月分+税金・保険料1年分」以上の預金残高証明が求められます。必要額は使用車両数・人件費・車庫賃料・保険料・リース料などにより大きく変動するため、事業計画に基づいた個別試算が必要です。詳細はご相談ください。
- 使用予定のトラックがNoxPM規制に適合しているか
- 営業所が農地・調整区域でないか(用途地域確認)
- 車庫の前面道路幅員が車両制限令に適合しているか
- トラック5台以上(軽・バイク除く)確保できるか
- 運行管理者・整備管理者の確保ができているか
- 財産的基礎(残高証明)の準備ができているか
申請から緑ナンバー取得までの流れ
営業所・車庫の確保、NoxPM対応車両の手配、運行管理者・整備管理者の確認、残高証明の準備。
申請書類は20種類以上。案件内容によりますが、当事務所では受任後おおむね1〜2週間程度で申請準備を進めています。
申請後、役員(常勤の取締役等)が法令試験を受験します。年複数回実施。不合格の場合は再受験可。
運輸支局・運輸局で書類審査。案件や審査状況により期間は異なりますが、一般的には数か月程度を要します。
許可証受け取り後、登録免許税12万円を納付します。
各種保険加入・運賃料金届出・運行管理規程の整備後、運輸開始届を提出。晴れて緑ナンバーが取得できます。
許可取得にかかる費用の目安
| 費用項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 登録免許税 | 12万円(法定) |
| 行政書士報酬 | 事務所により異なる |
| 当事務所フルサポート | 660,000円(税込・登録免許税・諸費用込み) |
通常の許可申請業務の範囲では追加報酬は原則発生しません。ただし、補正対応・現地調査・許可要件の変更等が生じた場合は別途費用が発生することがあります。
「現場を知っている行政書士」に頼む理由
水道工事13年・古紙回収8年・危険物輸送7年、計28年間の現場経験を持つ行政書士。大磯在住。厚木エリアでの配送業務経験があります。NoxPM規制の確認方法から車庫前面道路の計り方まで、現場目線でサポートします。
129号の電工掲示板に「2時間以上」が出たとき、東名乗り口の裏技を使うとき——厚木の道を体で知っているからこそ、国道129号沿いの車庫候補地の感覚や、東名厚木IC周辺の物流事情について、地図では見えないリアルな話ができます。
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行政書士に運送業許可を頼む前に知っておきたいことを、現場28年の経験をもとにまとめました。
→「行政書士に運送業許可を頼む前に読む記事【現場28年が本音で解説】」
- ✓厚木市は工業地帯・住宅地・農地が混在——用途地域は必ず個別確認する
- ✓国道129号・東名厚木IC周辺は物流系物件が多く車庫候補として有利
- ✓東名の渋滞時は下道246との使い分けが重要——運行管理規程に迂回ルートを明記する
- ✓財産的基礎の残高証明は申請直前の数字が重要——直前に大きな出費があると注意
- ✓神奈川運輸支局では申請内容について詳細な確認が行われます——書類不備があると補正に時間がかかる。一発申請を目指す
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