運送業許可|法令試験対策
法令試験、対策はどうする?
出題範囲と勉強のコツ
運送業専門の行政書士が解説
横山輝明です。
一般貨物自動車運送事業の許可を申請すると、常勤役員が「法令試験」を受けなければなりません。書類の準備で手一杯になり、試験対策が後回しになってしまう経営者も見かけます。今回は、出題範囲と勉強の進め方を整理します。
運送業許可の法令試験とは
一般貨物自動車運送事業の新規許可申請では、申請者が法人の場合、事業に専従する常勤役員の中から1名が法令試験を受験することになっています。個人事業の場合は申請者本人が対象です。試験は運輸支局・運輸局が実施し、貨物自動車運送事業法をはじめとする関係法令の理解度が問われます。
出題形式は、○×方式と語群選択方式による筆記試験です。出題数や合格基準、実施回数は運輸局によって運用が異なる場合があるため、申請前に管轄の運輸支局・運輸局の最新情報を確認しておくと安心です。
✔ 現場経験28年からのチェックポイント
法令試験は、申請書類が受理された後のスケジュールに組み込まれます。「書類さえ揃えば終わり」ではなく、受験日から逆算して勉強時間を確保しておくことが大切です。不合格の場合は再受験の機会がありますが、許可審査全体の進行に影響することがあります。詳しくは管轄の運輸局・運輸支局へご確認ください。
主な出題範囲
出題される法令は、おおむね次のような分野です。
- 貨物自動車運送事業法・同施行規則
- 道路運送法関係
- 道路交通法(運行に関わる部分)
- 労働基準法・自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(いわゆる改善基準告示、運転者の労働時間管理など)
- その他、運送事業に関わる関係法令
対策の進め方
- ① 管轄の運輸支局・運輸局が公表している試験案内・過去の出題例を確認する
- ② 貨物自動車運送事業法を中心に、条文の趣旨を理解する(丸暗記よりも「なぜその規定があるか」を押さえる)
- ③ 改善基準告示など、実務に直結する分野は優先的に学習する
- ④ 受験日を早めに把握し、逆算して学習スケジュールを組む
条文をそのまま覚えようとすると挫折しやすいので、実際の運行管理や労務管理の場面をイメージしながら読み進めると理解が進みやすいです。最新の試験日程や出題例は、管轄運輸局の法令試験案内をご確認ください。
よくある質問
Q. 誰が受験する必要がありますか?
法人の場合は、事業に専従する常勤役員の中から1名が受験対象になります。個人事業の場合は申請者本人です。
Q. 不合格だとどうなりますか?
不合格の場合は再受験の機会がありますが、許可審査全体の進行に影響することがあります。2回不合格になった場合の扱いについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
Q. 独学でも合格できますか?
法令の条文を中心にした試験なので、独学で合格を目指すことも可能です。ただし条文だけを読むより、実務のイメージと結びつけて学習すると理解しやすくなります。
水道工事13年、古紙回収8年、危険物輸送7年など、物流・現場で計28年の実務経験があります。今は行政書士として、許可申請の書類だけでなく、法令試験に向けた学習の進め方についてもご相談いただけます。
あおばとでは、スタンダードプラン以上のサポートに法令試験対策を組み込んでいます。書類の準備と並行して、出題範囲の整理や学習の進め方まで一緒に進めることができます。

